次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)について
新型コロナウイルス対策として、アルコール製剤の他に、次亜塩素酸水及び次亜塩素酸ナトリウムが有効とされております。
適切にご使用いただくため、Q&Aを追記しましたので、ご参考いただければと思います。
- 次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムと違うのですか?
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一般に販売されている次亜塩素酸水は、製法により種類が分かれます。
主な次亜塩素酸水はそのままご使用いただけますが、次亜塩酸ナトリウムは希釈による濃度調整や、
机やドアノブ、手すりなどの除菌は噴きかけ後に水拭きする必要があります。
その他の違いは、下記比較表を参考にしてください。
- 新型コロナウイルスに、微酸性電解水は効果がありますか?
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(独)製品評価技術基盤機構(以下NITE)において、新型コロナウイルスに有効な消毒物資として、有効塩素濃度35ppm以上の次亜塩素酸水が有効と判断されました。
<参考URL:経済産業省 https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626012/20200626012.html>
NITEの報告では、電解型(電気分解法で生成したもの)、非電解型(電気分解法以外で生成したもの)のいずれも次亜塩素酸水と定義しております。当社で販売しております「アクアサニター」は、電解質に低濃度の塩酸を用いた電解型の次亜塩素酸水になります。塩酸はナトリウムなどの塩が含まれませんので蒸発残留物は発生しません。
- 新型コロナウイルス対策として、どのように使用すればよいでしょうか?
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NITEの検証結果を踏まえた報告では、
①汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去すること
②対象物に対して、十分な量を使用すること
とあります。微酸性電解水は、殺菌力は高いですが、残留性が低いため、有機物による汚れが多いとウイルスなどの対象物を消毒する前に分解してしまいます。
そのため、事前に汚れを取り除き、十分な量の微酸性電解水を使用することで、消毒効果が得られます。
また、希釈した次亜塩素酸ナトリウムを拭き取り清掃に使用した場合、その後水拭きが必要ですが 微酸性電解水の場合、残留物はありませんので水拭きは不要です。
- 噴霧による空間除菌は効果がありますか?また人体への影響はないのですか?
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NITEの報告(「新型コロナウイルス対策における「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(ファクトシート)令和2年6月9日改訂)によりますと、「消毒液の噴霧によるウイルス除去について、国際的に確立された評価方法は見当たらない」とされております。
しかし一般社団法人日本微酸性電解水協会作成の「無塩の微酸性次亜塩素酸水とは」にある噴霧試験の結果では浮遊菌及び付着菌がブランクに比べ除菌されており、噴霧による効果が顕著に表れております。
安全性については、労働安全衛生法の塩素濃度に関する基準は0.5ppmとなっており、噴霧した時の微酸性電解水は基準以下になります。上記の「無塩の微酸性次亜塩素酸水とは」においては、18年間の使用実績の中で健康被害の訴えは無いとの報告があります。
<参照URL:一般社団法人日本微酸性電解水協会 当協会の見解(7.10資料追加)>
また、塩酸を原料とした次亜塩素酸水(ピュアスター水、アクアサニターが該当)は農薬取締法における特定農薬に規定され、一定量を噴霧しても人畜に無害とされております。
<環水大土発第1403281号>
アクアサニター(微酸性電解水)について
- アクアサニター(微酸性電解水)に使用期限はありますか?
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使用期限は設けておりませんが、冷暗所保管で1年以内のご使用を推奨しております。
但し開封後は期限に関わらずお早目にご使用下さい。
- アクアサニター(微酸性電解水)とめたラックスはどう違うのですか?
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共に殺菌効果の主役はHCLO(次亜塩素酸)です。
アクアサニター(微酸性電解水)は弱酸性で肌に触れても安心ですが、殺菌効果を発揮すると普通の水になってしまいます。
殺菌効果は高く即効性がありますが、持続性はありません。水道水の感覚で使用できる殺菌水です。めたラックスはアルカリ性で腐食性も強く、取扱いに注意が必要な薬品ですが、強い殺菌力と漂白効果、殺菌効果に持続性があるので、様々な用途に使用されます。
めたラックス(低食塩次亜塩素酸ナトリウム)について
- 用途によってどの程度に希釈して使用すれば良いですか?
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下記の使用希釈倍率例をご参照下さい。(注:塩素は時間経過によって減少していきます)
用途はあくまでも一例です。腐食の恐れなど、使用に問題がないかご確認の上ご使用下さい。用途 水/12%めたラックス 添加率 水の消毒(プール) 1200ℓ/10cc 1ppm 食器類の消毒(布巾・調理具) 6ℓ/10cc 200ppm 医療機器の消毒 6ℓ/10cc 200ppm 漂白を兼ねた消毒 6ℓ/15~30cc 300~600ppm
- 保管方法について教えて下さい。
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主成分である塩素は時間の経過によって分解され、減少していきます。特に高温や紫外線の当たる環境下では著しく減少していきます。
冷暗所での保管が望ましいですが、長期の保管は避け、3か月程度で使い切って下さい。
- 容器の廃棄方法を教えて下さい。
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バックインボックスタイプの製品は、薬品を使い切った後に内袋(PE素材)を水洗いし、外袋のダンボールと共に各自治体で決められた方法によって廃棄してください。
- 残液の処分方法を教えて下さい。
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残液はハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を使い塩素を中和させる等して無害化してから処分してください。
中和には塩素ガスの発生が伴いますので、出来る限り薄めた上(濃度1%以下)で行って下さい。
中和が難しければ都道府県知事に認められた廃棄物処理業者に処分を依頼してください。
- 使用期限はありますか?
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上記の回答にあるように、塩素は減少していきます。理想的な保管状況であっても3か月以内に使い切るのが良いでしょう。
- 残留塩素測定したところ、塩素の臭いはするのに塩素濃度が確認できないのですが…。
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お使いの測定機器の塩素測定範囲を確認してください。測定範囲が外れている場合、上手く測れない場合があります。
- めたラックスはノロウィルスに効きますか?
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効きます。次亜塩素酸ソーダはアルコール製剤に比べてノロウィルスへの効果が高いです。また、ノロウィルス以外にも数多くのウィルスや細菌に対しても有効です。
ノロウィルスについては下記URLをご参照ください。
配管洗浄、レジオネラ菌について
- レジオネラ症とは何ですか?
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レジオネラ属菌によって引き起こされる危険な感染症です。
レジオネラ属菌は自然界では湿った土壌や湖沼、河川などに生息しますが、給水・給湯設備や冷却塔水、循環式浴槽、加湿器、水景施設といった人工環境にも生息します。レジオネラ属菌により汚染された水滴(エアロゾル)を、抵抗力の低い人間が吸い込む ことによりレジオネラ感染症を引き起こします。 症状が重篤になった場合は死に至る場合もある恐ろしい感染症です。感染症にはレジオネラ肺炎、ポンティアック熱という症状があり、特にレジオネラ肺炎にかかると致死率5~15%と言われております。
当社ではこのレジオネラ感染症の発生防止対策を行っております。
その他
- MSDS、SDSとは何ですか?
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製品安全データシート(Material Safety Data Sheet)の略称で、対象の化学物質が含まれる製品の性状や有害性、取扱い、廃棄方法等についての情報をまとめたものです。
国内の法令に準拠したMSDSだけでなく、世界的な統一ルール(GHS)に基づき、情報をまとめたものもございます。
弊社ではお客様に安全に製品を取り扱って頂く為、MSDSの作成・提供をしております。
オンラインショップについて
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